物性研究所の国際超強磁場科学研究施設は、世界のパルス強磁場5大拠点の一つです。

 徳永研究室では金道研究室で開発している世界最高峰の非破壊型パルスマグネットを用いて磁性体や半金属を中心とした様々な物質の物性研究を行い、強磁場下で実現する物質の新しい世界を探求しています。

 研究対象としては学術的に面白いだけでなく、将来世の中の役に立つかもしれないテーマを中心として、その背景にある物理を追求しています。こうした物質は世界的に注目度が高いことも多く、世界各地の研究者との競合の中で自分のオリジナリティ ーを出すことは容易ではありません。しかし私たちには世界屈指の強磁場発生装置という他にない武器があります。測定手段も出来合いの装置に甘んじることなく自分たちで創意工夫を凝らし、常に世界一を目指して手法の開発・高精度化に努めています。 徳 永研究室では、 自ら組み上げた装置での実験を通じて、総合的な研究力のある実験研究者の育成を目指しています。研究対象となる物質は論文リストにあるように、磁性体、超伝導体、半導体、半金属、誘電体、と様々な分野に及んでいます。強磁場施設での研究は、幅広い分野に興味のある方に特にお勧めします。

 日常生活や各種イベントでは強磁場施設全体で活動しています。強磁場施設では、世界屈指の強磁場発生装置を自ら管理しているため、マシンタイムの適切な配分が可能です。研究時間を自分たちで調整することで、メリハリのある研究生活を進められます。

 徳永研究室では年間40件程度の共同研究を行っています。最近はドイツ、フランス、ロシア、イン ド、中国など、海外との共同研究も積極的に進めています。第一線で活躍している国内外の研究者と交流できる環境で大学院生活を送ることは、将来の研究活動においても大きなメリットになるでしょう。

 進学をお考えの方には、事前の研究室見学をお進めしています。物性研究所でのガイダンスの他、研 究室見学も随時受付しています。最新の研究内容などについては直接お尋ね下さい。