磁場は電子の軌道運動、位相、スピンを直接制御する外場であり、物性研究には不可欠です。
強磁場を用いると、この摂動に対する応答を精密に測定できるだけでなく、物質の全く新しい状態を実現することもあります。
徳永研究室では非破壊型パルスマグネットで発生される世界屈指の強磁場環境下における物質の姿を、
様々な実験手法を駆使して探求しています。
研究内容
磁場は物性を支配する電子のスピン、軌道運動、位相を連続的に制御できる外場であり、様々な磁性体・超伝導体・半導体などの研究に幅広く使われています。一般的に使用できる磁場の効果は物質を支配する他のエネルギースケールと比べて小さいため、多くの場合、磁場効果は既存状態に対する摂動として扱われます。私たちは磁場を強くすることで、単に弱磁場の延長ではない物質の新しい世界を求めて研究を行っています。また強磁場下では交差相関効果で現れる非自明な磁場効果を顕在化し、物質の新しい可能性を示します。このような物質の新しい世界や新しい応用の可能性などを捉えるため、瞬間的なパルス強磁場下の物性を多角的かつ精密に測定できる実験手法の開発・改良を行い、これまで誰も見ることができなかった強磁場下の世界を探索しています。
お知らせ
- 「今月のトピックス」更新しました。JPSJの“特別”号。 研究室の今月のトピックスを更新しました。
- 「今月のトピックス」更新しました。新入生。若手研究者分野横断交流会。研究室の今月のトピックスを更新しました。
- 近藤助教・須藤特任研究員が共著の論文がPhysical Review Researchから出版されました。
- 「今月のトピックス」更新しました。論文が出版されました。研究室の今月のトピックスを更新しました。
- インド パトナで開催された国際会議AC2MP2024に参加し招待講演を行いました。・徳永将史「Field-induced strongly correlated state in BiSb」国際会議A… 続きを読む: インド パトナで開催された国際会議AC2MP2024に参加し招待講演を行いました。
進学希望の方
物性研究所大学院進学ガイダンス 2025年5月10日(土)開催
※今年度のガイダンスは終了しました。研究室訪問は随時受付中です。